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コンビニエンスライフ

生活を便利に 計画を念入りに

怪談ラヂオ(ラジオ関西ポッドキャスト)を聞いて怪談の楽しみ方に幅を持たせよう。そして怖がろう。そして涼もう。

先日、フリースタイル怪談を紹介したが、気軽に怪談を楽しみたい方or怪談のなんたるかを知りたい方or怪談が好きだけど、怖いのは聞きたくないという私のような方にオススメのラジオ番組(ポッドキャスト)がある。

 ラジオ関西で放送されている「怪談ラヂオ〜怖い水曜日」だ。ポッドキャスト配信されているのでスマホに登録をすれば毎週配信される番組を無料で楽しめる。

番組内容

“歌う怪談女”ひづきようこと、“怪談好きプロレスラー” 松山勘十郎、そして、あの伝説の実話怪談本『新耳袋』シリーズでお馴染み、“怪異蒐集家”木原浩勝の3人がお送りする、本格派怪談番組。
毎週、木原浩勝が語る実話怪談をメインに、不思議と恐怖に包まれたトークをお届けします。

 公式HPより

 

 

 毎週リスナーから送られてくる怪談を紹介し、3人が検分するというのがこの番組の主な内容である。創作の怪談ではなく、リスナーが実際に体験したものを募集しており、その分話の中には不確定な要素や、曖昧に表現されている部分も多々ある。

 

パーソナリティのひづきようこさんは非常に声が上品で、その魅力的なボイスから生まれる語りとコメントがひづきさんの存在感を際立たせているが、にもかかわらず他の2人から「イジリ」の対象にされているのが面白い。歌手であり、このラジオを聞くまで寡聞にしてその歌を聞いたことはなかったが、インターネッツで検索してみると、心にしみる歌を歌っており、万人受けしそうだな、という感想を持った。美人。

妖精を見たことがあり、ちょくちょく引き合いに出されている。

風 花 kazabana

 

松山勘十郎さんは大衆プロレス松山座の座長であり、デーモン閣下のような顔面メイクが見るものを圧倒するが、この番組はラヂオなのでもちろん顔は見えない。

 

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この見た目とは裏腹にどこか優しい声色と語り口でお便りを読んでくれ、時に他の二人やリスナーのフォロー等をする役目もある。お笑いプロレスの最前線を走る人物のようだ。面白そうなので松山座、見に行ってみたい。

 

 

木原浩勝さんは新耳袋の作者ということもあり、さすがは怪異蒐集家として名高いことをこのラヂオで証明してくれる。リスナーのお便りに的確かつ含蓄溢れるコメントを残し、時には同じような怪談を披露する。このラジオを聞いてわかったが、「〜だったりする」というのが口癖のよう。

 

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イケメン・・・?怪談だけでなく、サブカルチャー等にも関心があるようだ。 

新耳袋―現代百物語〈第1夜〉 (角川文庫)

新耳袋―現代百物語〈第1夜〉 (角川文庫)

 

 

 

 

この番組のおすすめポイント、それはこわ〜い話で暑くて寝苦しい夜に快適な涼を与えてくれるとかではない。正直言ってこの番組は怪談に焦点を当てた番組であるが、あまり怖くない。いや、怖いものは怖いが、無茶苦茶は怖くない。だから怖いの苦手な人には是非聞くと楽しめると思う。怪談入門編として楽しもう。

 

 

怪談入門編であると同時に実は上級者向けというか、怪談の真髄に触れられるのもこの番組の良いところだ。というのも、木原さんがリスナーから募った怪談に対して、怪談としての体裁を整えたり、曖昧な部分に関して突っ込みを入れたりして、よくできた「怪談」にするためビシバシ「ダメだし」を行っていくのである。

とにかく、木原さんはリスナーが送ってくる体験談に対して、厳しい。木原さんとしては「いちゃもんをつけたいのではなく、優れた怪談にしたい」というポリシーがあるらしいのだが、とにかく厳しい。生半可な気持ちであやふやな体験談を送ると手厳しい指導と赤が入れられることになる。『空想科学読本』を手がけていることもあってか、意外と科学的、現実的な見地からの物言いも目をみはるものがあり、微に入り細に入り「それはちょっとありえないのでは?」と思うところがあると忌憚なく突っ込み入れる。「その角度から見るとそのように見えるのはおかしい」「この人はなぜかこういう反応をしましたが、普通ならこうするはず」「光というものは〜」「その友人は、果たして本当のことを言っているのでしょうか」と、お便りから推察される状況や投稿者の心理状態を汲み取って、かなり具体的に、科学的に分析している。個人的に、「そこが不思議だから怖い話なのでは?」と思わないところもあるが、怪談として完成度を上げるためには論理的な矛盾等の夾雑物を排除しないと本当に怖い話が生まれないのだろう。純粋に怖い話を聞くだけでなく(ある意味純粋に怪談を楽しむべく)、それほど強い口調ではないが、率直に意見を言っているので怪談が好きな人は勉強にもなると思う。疑問点を投げかけ、「それについて何か思い出したらまた詳細を送ってください」「その辺をもっと詳しく教えてください」と怪談を完成させるため当該リスナーからさらなる詳細を求むことも多々ある。

そして木原さんの「指導」のおかげもあってか、最近リスナーが送ってくる怪談のレベルが上がってきているという。文章の書き方が上手くなっており、怪異に関する詳細な描写と分析、心理状態の表現が充実してきているということだ。ポッドキャストは20万ダウンロードも突破しており、人気も増え続けている。

 

九十九怪談 第九夜

九十九怪談 第九夜

 

 

この番組ではリスナーの体験談だけでなく、木原さんが似たようなエピソードや、お題をふられて怪談を披露するが、さすがはプロ、これが怖いだけでなく、話として面白い。怪談を投稿するリスナーはお手本にしたいところである。私も送ってみようかなぁ。

 

怪談を扱うラジオ番組らしく、収録中に得体の知れないモールス信号のような音声が聞こることがあり、たまに進行が中断されるというハプニングも起こる。そんなこんながあり収録スタジオ変更したり、また同じスタジオに戻ってきたりということをやっている。

私はモールス信号聞こえたことはないのだが、男の人の「ハァ、ハァ」という息遣いがたまに聞こえてきて怖い。しかし耳をすまさないと聞こえないほど小さい音量ではないし、パーソナリティの3人も全く問題していない、どころか気づいてもいないようなので勘十郎さんか、木原さんの鼻息とか吐息が普通に入っているだけだろう。多分。

  

 

【PS4】真 流行り神2

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