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スキャナー必要なし!スマホひとつで文書を超簡単にスキャンする方法

 今回のエントリーのライフハック度合いはいつもとは桁違いである。自転車で楽に坂を登り切る方法誰にもバレずに米を炊く方法よりも100倍くらい皆様方にとって有益な情報をお伝えする所存だ。 

 今日、多くの働くビジネスマンが、書類をPDFファイルで保存したり、PDFファイルで提供する機会に遭遇していると思う。あるいはサラリーマンでなくとも、家庭や事務的な家事をする際にも、書類(紙)という”ブツ”を持たずにスマホタブレット、PC上で書類を見たいという人もかなり多くなってきただろう。

 

 書類を物質としてフィジカルで持っている場合と、PDFファイルにしてPC等のデバイス、またはクラウド上に保存しているのでは、圧倒的に前者の方が時代遅れであるし、利便性に関しても後者の方に軍配があがる。あらゆる企業ではペーパーレス化が進み、メールでPDFを添付して送信する機会がなかったり、書類を紙のまま保管している場末の小規模事業者の会社でもいずれは紙の資源の使用は抑えられていくことだろう。エコであるし、ブツを保存しておく場所もとらない。またいろんな媒体に入れてどこでも参照することができる。また、紙の文書を複合機でスキャンしてその文書を破棄するという行為をたくさんの人が行ってきただろう。

 

 お手軽なハンドスキャナーも数多く普及してきており、紙の書籍から電子書籍を生み出すいわゆる「自炊」を行っている一般の方も少なくないだろう。

 

 

 ひと昔に比べると、スマホタブレットをプライベートのみならず、仕事でも頻繁に活用する機会が増えてきた。今から紹介するのは、スマホ一つでできるスキャンの方法(アプリ)だ。

 去る6月1日、Adobeから、モバイルデバイスをスキャナーとして使うことができるアプリ「Adobe Scan」が配信されたのだ(もちろん無料)!

 

   なんと、複合機やスキャナーに通さずとも、スマホのカメラを使って書類を撮影するだけで簡単にPDFファイルが作成できてしまうのである!

 以下公式サイトよりこのアプリの機能を引用する。

Adobe Scanの機能:

モバイルで高品質のPDFを作成:領収書、紙の文書、名刺、広告を撮影、または画像をカメラロールから選択すると、Adobe Senseiのインテリジェントサービスを搭載したAdobe Scanがエッジ検出、切り抜きとキャプチャ、ゆがみ補正、オートクリーニング、影の削除といった処理を自動的に行い、テキストを鮮明かつクリアにします。


OCR(光学式文字認識)で画像を検索可能に:紙のテキストや書類を撮影すると、文字を自動的に認識し、Acrobat Reader DCまたはAcrobat DCで選択、コピー、注釈の追加が可能なデジタルテキストに変換します。これにより、Adobe PDFで検索および編集可能なデータになります。


アドビのドキュメントサービスと連携Adobe Scanアプリおよび無償のAdobe Document Cloudアカウントを使用すると、スキャンしたファイルをオンライン上に自動的にアップロードして、保存、共有、アクセスすることが可能になります。

 

 これで簡単に書類のPDFが作れて、同時にクラウドに保存ができる。以下私が1ヶ月くらい使った感想をまとめてみた。

  ・超手軽に文書をスキャンできる

  スマホで写真を撮るような感覚でスキャンができるため、複合機にわざわざ書類を読み込ませる手間が省ける。オフィスにいない時や業務上全く関係ない書類をこれでスキャンしてPDFが作成できるので助かりまくっているというのがものぐさな私の本音だ。富士ゼロックス提供の大型機材が近くになくても、お手軽ホイホイにPDFが作成できてしまう。素早い動作も手伝い、外出先等でPDFをチョイと残しておきたい時等は超重宝する。ページの「並び替え」、「回転」、「切り取り」といった操作も可能。

 

 ・ちゃんとPDF化してくれる

  スマホのカメラを使ってスキャンするが、画像として認識し保存するのではない。文書を認識し、文字や枠を自動補正してくれる。アナログがデジタルに変わる、そのときめきがこのアプリには詰まっている。普通に写真を撮るよりも鮮明にデジタルドキュメントとして特徴を増幅させまくって補正してくれるのである。しかも綺麗!研修資料、レジュメ、ホワイトボード、レシート等、いろんな文書をスキャンしてみよう!

 

 

 ・オートマティック

  な、なかいめのベ、ルで受話器を取った君♪It's automatic! 文書の枠を認識し、自動でシャッターを切ってくれるのでボタンを押す必要すらない。周りに書類が散乱していたりすると枠が固定できないので邪魔なものは排除して撮影するのがポイント。

 普通、A4サイズの文書の写真を撮る時は真上から取らないと綺麗な長方形にはならない。被写体を机に置き、正面から撮るとレンズが対象に対して斜めに入射するため、画像に写るA4の形としては台形になることは想像力豊富な皆様ならお分かりであろう。しかしこのAdobe Scanを使えば、自動補正により台形を長方形の書類であると認識し、文字の配列等もしっかりと元の文書を再現してくれる。


宇多田ヒカル - Automatic

 

 ・クラウドに自動保存される

  このアプリを使用するにはAdobeのアカウントを作成し登録する必要があるが、写真を撮り、PDFを作成を選択すれば自動でクラウドに保存がされ、スマホはもちろんPCでもタブレットでも、いつでもどこでもネット環境さえあればPDFが参照できる。無料の容量は5GB。

 

 以上、スキャナーがなくてもスマホ一つでPDF文書を作成する方法であった。これでまた一つ、紙のムダが抑制され、人々の業務の効率化を実現している。つまり我々人類のエゴが、地球のエコに寄与するというあるべきカタチを実現したのである。非常に便利なAdobe Scan是非活用してみては。