コンビニエンスライフ

生活を便利に 計画を念入りに

【音楽界最大の未解決事件が解決】2PAC殺人事件の犯人(黒幕)が逮捕された。

音楽最大の未解決事件、ラッパーの2PAC(トゥーパック、トゥパック・アマル・シャクール)が1996年に殺害された事件について、元ギャングメンバーのKeffe D(ケフ・D)が逮捕され、これにて長らく真相が確定していなかった事件が解決した。

伝説のラッパー、2PAC

www.youtube.com

俺はHIPHOPを聴くのが好きで、中学の時にアルバム「ALL EYES ON OME」をあまり仲良くない友達のお父さんが別の友達に貸したものが回ってきて、衝撃を受けた。もうその時は2PACは死んでいたけど。

 

2PACは音楽好きなら誰でも知ってるラッパーで、カリスマ的人気を誇っており、俳優としても活動していた。声が好き。頭もいいし、哲学的な人物でもある。

亡くなった後も次々に新曲がリリースされており、これ、生きてるんじゃね?とか勘繰っている人もいまだに世界中には何人かいただろう。

死後にアルバムや未発表音源もたくさん出たところを鑑みると、制作ペースも速く、精力的にレコーディングしてたことになるし、クオリティが高いところを見ると、日本のラッパーでもそういえばこういう動きしてるラッパーが一人いる。NORIKIYOだ。NORIKIYOは死んではないけど、逮捕されて刑務所で服役してるはずなのに、服役中も、どんどん新曲が現在進行形で発表されてて、MVも逮捕後にどんどん配信されてる。どれだけ撮り溜めてたんだってびっくりさせられっぱなしだ。

1996年9月7日、享年25歳でこの世を去る

2PACは主に西海岸で活動してて、ウェストコーストはイーストコーストと対立していた。ウェストコーストを代表する2PACイーストコーストを代表していたのがThe Notorious B.I.Gノトーリアス・B.I.G.通称ビギー)。のちにビギーも若くして殺されている。

この2人が直接揉めていたというわけではないだろうが、HIPHOPの本場アメリカだからギャング抗争(この時の2大ギャングは青をモチーフカラーとしたクリップスと赤を用いたブラッズ。)をも巻き込んで次第に2PACの人気とともに、激化していった。

www.youtube.com

そして1996年9月7日の夜、ラスベガスでシュグナイト(レコード会社の社長でこの人物も色々ヤバい人間)が運転する車に乗っていて信号待ちの際、横につけてきた車から狙撃(ドライブバイシューティング)されて、死亡した。

この事件は何らかの抗争によって2PACに狙い定められ起きたことには間違いないが、犯人は捕まっておらず、長らく迷宮入りとなっていた。

 

2023年9月29日 2PAC殺害事件の犯人を逮捕

先日、2PACの殺害を支持した犯人として、ラスベガス警察はKeffe D(キーフィー・D)として知られる元クリップスのメンバー、ドゥエイン・キース・デイビスを逮捕した。

実は2PACを狙撃した張本人ついては、Orland Anderson(オーランド・アンダーソン)という人物であるということがほぼほぼ確定していたが、彼は2年後に別のギャングの抗争で命を落としていた。というか2PACが撃たれた際、撃った側の車にはKeffe DとOrland の他に2人が乗っていたが、Keffe D以外の3人はすでにこの世を去っているKeffe DはOrland Andersonの叔父。

www.youtube.com

Keffe Dは2018年ドキュメンタリー番組のインタビューや手記で、癌を患い自身の人生ももう長くないからという理由で、事件の真相を語っていた。司法取引や、証言を刑事責任に問わない旨は確約されていたようだが、これらの告白により警察が再捜査に乗り出し、今回の逮捕に至った。その他に判明していることは以下の通り。

 

・Keffe Dが運転している車の後部座席に座っていたOrlandにより2PACは撃たれた

・事件当日、Orlandはデス・ロウ・レコード(2PACが所属するレーベルでシュグナイトが社長)の人間よる襲撃(監視カメラの映像あり)にあっており、2PAC銃殺は報復殺人である

・Keffe DがOrlandに殺害を指示、武器も用意した

 

Keffe Dが引き金を引いたOrlandと同乗してた唯一の生き残りってのは前から判明していて、事件に思いっきり関わっている人物であったのは分かっていて、動機も判明していた。今回改めて洗いざらい捜査され、Keffe Dが追求され、逮捕されたって感じか。

しかしこれから刑務所に入ったとしても、何日生きられるんだろう(色んな意味で)。

事件解決を知って思ったことは、やっぱり本場のHIPHOPは本当に恐いカルチャーだな、ってこと。頻繁にBEEF(ラッパー同士の諍い)が原因で人が亡くなる。ギャング同士の抗争とも密接に繋がってるし、楽曲内で自分や敵がどこのギャングに所属しているかとか、名指しでDissしたりもするし、何より銃社会だし、ドラッグとの結びつきも強い。享年も若すぎる。2PACは25歳だし、ニプシーハッスルも、マック・ミラーもリル・ピープも、ジュース ワールドもテンタシオンも、クリップスのニプシーハッスル以外はギャングの抗争の関係で命を落としたのではないだろうけど、才能ある超人気ミュージシャンの多くが若くして亡くなってる。

アメリカのHIPHOPを軸に考えれば、日本はまだまだ平和だな、って思う。アウトロー系のビーフも結構あるけどさ。日本ではラップバトルが流行っているけど、そんなものは本場USのシーンからすれば失笑ものなのでは。